高さは20.8㎝、口径は35.2㎝、辛追の墓から出土。この化粧箱は轪侯夫人辛追が生前に使用された化粧用具と日用品の物入れである。中国の古代には男女問わず、みんな髪を伸ばすので、化粧具も用意する必要がある。この化粧箱が出土された時は絹の「信期繍」という包で挟んだ。本体は上と下二段に分けられ、上層に手袋を3双置き、真綿の巾、組帯、絹生地の「長寿刺繍」鏡衣は1件ずつ、下層に化粧品、口紅、真綿パフ、櫛、篦、針衣などを入れている小箱が9個置いていた。表は出雲紋で飾っている。