着丈は140㎝、袖丈は245㎝、腰の幅は52㎝、辛追の墓から出土。交領、右衽、曲裾式。朱菱紋羅を生地に、素絹を裏、縁に、内は真綿。朱の色は鮮やかで、その成分は硫化水銀鉱物顔料、また辰砂と言う。布の表面は辰砂で均等で細かく染め、編み物の鳩目ははっきりして、渋滞の現象はない。漢初精錬硫化水銀及び染色技術はレベルがかなり高いことを明らかにした。この綿衣を辛追が生前に好きな衣装で、漢初ファッションに間違いない。辛追墓から出土した衣装は、ほとんど植物や鉱物染料で染めたカラフルな色で、紡績、または印絵や刺繍でロマンチックな紋様を作り、華やかな裏方ファッション係を構成した。